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2015-02-18 18:21    ルイヴィトン公式通販
 正義を仲間にしておいてよかった、とほんとうに思ったのはこのときだ。健次と平太では一日がかりでも処理できそうもなかった倒木を見る見る内に林の中へ引き込んで、そのうえ、メカを中へ入れると、 「あとふさいどかんと、だれか通ったときに怪しまれるがな」  わかってはいても、処理だけでヘトヘトで手を出す勇気がない二人を尻目《しりめ》に、ほとんど一人でもとのように積み直したのも、ムショでは「ウド」と呼ばれてみんなのおもちゃにされていたこの巨漢の働きである。  廃道の奥は、果たして熊笹《くまざさ》が身の丈ほども生え茂って、その中の至るところに倒木や、落した枝やの障害物が転がっていた。健次たちは必死になって働いたが、午前中はほとんど一キロも進むことができなかった。 「ばあさんが下のみちへ出てくるの、遅くても三時。早ければ二時半や。ここで取り逃がしたら、もう百年はつかまらんで」  奥へ入るほどまわりは密林の暗さだった。 「三匹の子羊になるまえに、もぐらもちに化けるとは思わなんだな」と平太がぼやいたとおり、バイクの明かりで道を照らしながら、汗みずくになって熊笹をかき分け、かき分け、妨害物を除去しながら、暗い山道を進むかれらは、さながらに三匹のもぐらだった。  しかもこれは作業の前段にすぎないのである。この密林の中で、刀自のコースへ降りる地図の上でもあるかないかの細い木の間のみちを発見しなくてはならないのである。  健次は作業の合い間に、はじめは百メートル毎に、終りはほとんど十メートル毎に、押して歩いているバイクのメーターを数えていた。地図が正しければ、約二キロでそのみちが右へ下りているはずだ。……しかし、地図が正しかったらだ。それも、もう廃道になっている林道を堂々と道路として記載している古い地図が今も現状を示している、としてだ。  昼めし抜きで頑張ったかいがあって、午後二時、バイクのメーターは入口から二キロの数字をマークした。 「そろそろこのへんや。どうせ草が茂っとるやろし、人ひとりが歩けるぐらいの細い道や。容易やないけど、目を皿にして、いいや、体じゅうを目にしても見つけるんや」  それから二キロ地点の前後を、三人でどれぐらい行き来したろうか。木と木の間という間へ、一度はだれかが足をふみ入れてみた。  しかし、どこにも道はなかった。そのあいだも時計は容赦なく時を刻んでゆく。十五分……二十分……二時半。もう刀自は間近に来ているころだ。  みんなが焦った。目が血走っていた。だれの胸にも絶望感と闘志とが、これぐらい目まぐるしく入れ代わったときはなかったろう。たった一本のみちが見つからないために、これまでの苦労が一切オシャカとは泣いても泣き切れない。しかし、到底見つかりそうもない。  四十分……四十五分。  そして、こんどの殊勲者は平太だった。 「おまえ、ちっこいさかい、それだけ目が地面に近いわけや。這《は》いずり回ってでも見つけんかいな」  兄貴分の正義にどやされながら、コマネズミのように飛び回っていた平太の姿が、不意に叢《くさむら》の中に消えてなくなった。